医療についての希望

 人生の最終段階における医療とは、回復する見込みがない患者に生命を維持、延長させるために、人工呼吸器などによる呼吸機能の補助などを施すことなどで「延命治療」と呼ぶこともあります。当事者には、この延命治療を施さないで、人として尊厳を保って死を迎える「尊厳死」を希望する方もおられます。
 しかし、本人の意思表示が困難な状態になっている場合は、家族等が決定しなくてはなりません。
 家族内での意見がまとまらなかったり、世間体のことを考えたり、決定に至るプロセスには心理的な大きな負担が発生します。

 自分の想いを伝えることと家族への負担軽減の点から考えると、事前に医療についての希望を家族に伝えておくことが有効です。
 家族の中には、同居や近隣に住んでいるなど普段から想いを伝えやすい場合もあれば、なかなか会えない場合もあると思われます。
 家族の状況によって、伝えられる家族には日ごろから想いを伝えたうえでエンディングノートにも書いておくなど、普段会えない家族にも自分の思いが伝わるような工夫が必要です。
 最後の場面は自宅であるとは限りません。介護施設や病院の場合もありますが、事前に家族や関係者に自分の想いがしっかりと伝わり、その想いの共有がることが大切です。